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重要文化財福勝寺保存修理工事の設計監理

PICT00321.jpg本堂(左)と求聞持堂(右)

福勝寺本堂ほか2棟の保存修理事業は平成17年1月から39ヶ月の計画で開始されました。重要文化財に指定されている本堂、求聞持堂(ぐもんじどう)と附指定の鐘楼の2棟に解体修理を施工する予定です。

福勝寺は旧熊野街道が藤白峠を越えて加茂谷へと南下する峠道から東に入った山中にあり、弘法大師の開基と伝えられています。加茂谷を見下ろす境内地の西には滝があり、古くから修験の行場であったことが想像されます。斜面を造成した境内地に本堂、求聞持堂、鐘楼が西から東に並んで建てられています。

本堂は寄棟造りの中世の標準的な三間堂で、造営時期は確認されていませんが建物の様式から15世紀後期頃と判断され、堂内には永正12年(1514)の墨書が残されています。

求聞持堂は紀州初代藩主徳川頼宣が慶安3年(1650)に建立した建物で、東面を寄棟とし西面は本堂に接続しており、中央間は求聞持法の祈祷用の部屋となっています。密教修法を目的とした施設の江戸時代初期の例として貴重な建物です。鐘楼も江戸初期の建物と考えられます。

棟札や古文書などの史料により、福勝寺の建物は60~100年ごとに紀州藩や地元住民による修復を繰り返すことによって維持されてきたことがわかっています。今回は建物の破損が進んでいることから、柱まで完全に解体して修理を行います。解体に伴う調査により、江戸時代後期頃に各建物の建具などが改変されたことや、求聞持堂は本堂との取り合い部分が大正時代に増築され、屋根の形が変わったことがわかってきました。今後も解体および調査を進め、建物の歴史を反映した修理計画を検討していく予定です。

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修理中の状況


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